オートミールの種類とその違いについて【ロールドオーツ・クイックオーツなど】

豊富な栄養が含まれていることで人気のオートミール。

 

ひとくちにオートミールといっても、加工方法や食べ方によってさまざまな種類があります。今回は、オートミールの種類と、それぞれの違いについて解説します。

オートミールとは?

オートミールとは、オーツ麦(燕麦)を加熱してから、ローラーで伸ばして平たいフレーク状にした食品です。

 

オートミールは、白米や小麦粉のように精白されていない全粒穀物(ぜんりゅうこくもつ)です。胚芽や胚乳などが付いたままの状態で加工されるので、胚芽や胚乳部分に含まれる栄養成分も余すことなく摂取できるのが特徴です。

 

また、全粒穀物であるため、精白された穀物に比べて、糖質量やGI値が低いのもポイントです。

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オートミールの栄養成分

オートミールは栄養成分が豊富です。

 

特に食物繊維の含有量が多く、可食部100gあたりに9.4gの食物繊維が含まれています。ちなみに同じ100gあたりの食物繊維の含有量を比較すると、白米は0.6g、小麦粉でも2.5gです。

 

食物繊維の他にも、ビタミン類やミネラル類、タンパク質や脂質などが含まれています。ビタミンは、特にビタミンB1やビタミンEなどが多く含まれます。

 

脂質は白米の6倍ほどの量を含んでいるため、脂質の摂取量が気になる方はオートミールを食べ過ぎないようにしましょう。

オートミールの種類による違い

オートミールは、加工方法によってさまざまな種類があります。

オートグローツ

オーツ麦のもみ殻だけを取り除き、加熱・加工したものです。米でいう玄米のような存在で、すべてのオートミールのもとになるのがこのオートグローツです。

 

胚芽や外皮が残っているため、その部分にある食物繊維やビタミン、ミネラルまでしっかり摂取できます。形は粒状で白米に似ていますが、そのままでは食べられず、加熱処理が必要です。

 

白米に混ぜて炊くなどの食べ方がありますが、調理法が難しく、あまり流通していません。

スティールカットオーツ(アイリッシュオーツ)

スティールカットオーツ(アイリッシュオーツ)とは、オートグローツの粒を2、3切れに割ったものです。粒状ですが、平たく伸ばされてはいません。

 

オートグローツの豊富な栄養成分はそのままに、小粒であるため調理が簡単です。オートグローツ同様に加熱処理が必要です。

ロールドオーツ

オートグローツを蒸してやわらかくし、ローラーで平べったく伸ばしたオートミール。国内で流通している「オートミール」は、このロールドオーツを指すことが多いです。

 

蒸してやわらかく加工はしているものの、粒に硬さがあり、食べ応えがあります。そのままだと硬すぎるため、加熱処理してから食べることが一般的です。

クイックオーツ

ロールドオーツを細かく砕いたものがクイックオーツです。

 

ロールドオーツは粒が大きく、そのままだと硬くて食べられませんが、クイックオーツは細かく砕かれているため、水や牛乳を加えるとふやけやすく、加熱処理せずに食べることが可能です。ただし甘みや塩味などはありません。

インスタントオーツ

インスタントオーツとは、クイックオーツよりもさらに細かく砕いたオートミール。とても粒が細かいのでふやけやすく、味付けされている商品も多いのでそのまま食べられます。

 

加熱処理せずに、オートミールを気軽に食べたい方には、インスタントオーツがおすすめです。

オーツブラン

オーツブランとは、オーツ麦の外皮を製粉するときに出た細かい粉を指します。外皮は「ふすま」ともよばれ、白米でいう米ぬかにあたります。

 

一般的なオートミールよりも糖質が少なく、発酵性食物繊維(β-グルカン)が多く含まれているのが特徴です。

 

オーツブラン単体では食べづらいので、お粥にしたり、パンに混ぜたりするのが一般的です。さらさらとした粉状なので、ヨーグルトやカレーに入れて食べられることもあります。

オートミールの選び方

このように、オートミールは種類が多く、調理法や食感などもそれぞれ異なります。

 

せっかくオートミールを買うなら自分に合うものを選びたいところ。そこで、ここではオートミールを選ぶ際のポイントをいくつか解説します。

オートミールの選び方1.粒の大きさ・食感

インスタントオーツやクイックオーツは粒が細かいため、水や牛乳を加えるとどろっと粘り気のあるお粥のような状態になりやすいです。やわらかくて食べやすいですが、歯応えはなく、あまり満腹感は得にくいかもしれません。

 

一方ロールドオーツやスティールカットオーツは、粒のプチプチとした食感を感じやすく、少量でも食べ応えがあり満腹感を得やすいです。

オートミールの選び方2.食べ方

オートミールの代表的な食べ方といえば、お粥(ポリッジ)です。お粥で食べる場合は、クイックオーツやインスタントオーツがおすすめ。粒が細かく、水分を加えて短時間煮込むだけで、簡単にどろっとやわらかい状態になります。

 

牛乳やヨーグルトをかけてシリアル代わりに食べたいなら、インスタントオーツがおすすめです。味が付いているものも多いです。

 

オートミールをごはん(白米)代わりとして摂取したい場合は、粒に硬さがありもちもちとした食感をもつロールドオーツが適しています。

 

パンやクッキーなどの生地に混ぜ込みたい場合は、細かい粉状のオーツブランがおすすめです。

オートミールの選び方3.調理時間

スティールカットオーツは、白米のように炊飯器で炊いたり、鍋で水や牛乳と煮込んだりしないと食べられないため、最低でも30分ほどの調理時間がかかってしまいます。

 

反対に、インスタントオーツやクイックオーツは、調理しなくてもそのまま食べられます。ヨーグルトや牛乳をかけたり、スープに振りかけたりするだけでもOKです。

 

調理に時間を費やさず、思い立ったときにすぐ食べたい方には、インスタントオーツやクイックオーツのほうが適しています。

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