ハトムギ(はと麦)の副作用やアレルギー|栄養成分を豊富に含むスーパーフード

お茶や、生薬、化粧水など、さまざまな用途で使われている「ハトムギ(はと麦)」。タンパク質をはじめとする栄養成分が豊富な穀物で、スーパーフードとしても有名です。今回は、ハトムギの魅力にせまります。

ハトムギ(はと麦)とは?

「ハトムギ(はと麦)」とは、南アジア原産のイネ科ジュズダマ属の植物です。「鳩麦」と書くこともあり、鳩が好んで食べたことからこの名前がついたといわれています。名前に麦が入っていますが、大麦や小麦とは見た目が異なります。どちらかと言えば、形状はとうもろこしに似ています。

ハトムギの特徴

ハトムギは、穀物のなかでも特にタンパク質のアミノ酸構成が良いことで知られており、精米の2倍以上のタンパク質を含んでいます。ハトムギの種の殻を取り除いて乾燥させたものは「ヨクイニン(薏苡仁)」とよばれ、中国では昔からイボや肌荒れの漢方薬として使われてきました。化粧品の原材料として用いられることもあり、日本でも古くからハトムギの化粧水が人気です。

ハトムギ(はと麦)とジュズダマの違い

「ジュズダマ(数珠玉)」はイネ科の多年草です。丸く硬い実が特徴で、実の見た目が数珠に似ていることからジュズダマとよばれています。ハトムギはジュズダマ属の植物で見た目も似ていますが、多年草で硬い実のジュズダマに比べ、ハトムギは一年草で実もやわらかいです。

ハトムギ(はと麦)と丸麦の違い

ハトムギと丸麦(まるむぎ)の違いは原料です。ハトムギはイネ科のハトムギという植物から作られますが、丸麦は大麦から作られます。

 

丸麦とは、大麦の外皮を取り除き、糊粉層(こふんそう)というフスマと胚乳の間にある細胞層を削った状態の大麦を指します。押し麦のように、押しつぶされておらず丸いままの形状であるため、食べるとプチプチとした食感を楽しめます。一方ハトムギの食感はもちもちとしています。

ハトムギ(はと麦)ともち麦の違い

ハトムギともち麦の違いも、同じく原料です。ハトムギはハトムギという植物から、もち麦は丸麦同様に大麦から作られます。

 

もち麦は大麦の一種です。大麦には粘りの少ない「うるち性」と、粘りの強い「もち性」があり、もち性の大麦を「もち麦」とよびます。

ハトムギ(はと麦)に含まれる栄養成分

ハトムギは、栄養成分が豊富でスーパーフードとしても知られています。ハトムギに含まれる主な栄養成分をいくつかご紹介します。

タンパク質

特筆すべきは、ハトムギに含まれている豊富なタンパク質です。ハトムギ100gあたりに、タンパク質は13.3g含まれています。ちなみに他の穀物と比較してみると、押し麦で6.2g、小麦粉(薄力粉)で8.3g、精白米(うるち米)で6.1gとなり、押し麦や精白米の2倍以上もタンパク質が含まれていることがわかります。

ミネラル類(鉄分・カルシウム・カリウム)

ハトムギはミネラル類も豊富です。ハトムギ100gあたりに、鉄分が0.4mg、カルシウムが6mg、カリウムが85mg含まれています。

ビタミン類(ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6)

ビタミン類も豊富に含んでいます。ハトムギ100gあたりに、ビタミンB1が0.02mg、ビタミンB2が0.05mg、ビタミンB6が0.07mg含まれています。他にもナイアシンや葉酸などのビタミン類も含んでおり、ハトムギを食べることでバランス良くビタミンを摂取することができます。

ポリフェノール

ハトムギはフラボノイドやクロロゲンなどのポリフェノールを含んでいます。フラボノイドとは植物に含まれる色素で、苦味・辛味成分です。クロロゲンはコーヒーに多く含まれるポリフェノールとして知られています。

アミノ酸

ハトムギには、グルタミン酸、アスパラギン酸、アルギニン、グリシン、セリン、ロイシンなど12種類ものアミノ酸が含まれています。ハトムギ100gあたり12.3gものアミノ酸(によるタンパク質)が含まれています。

ハトムギ(はと麦)でよくあるQ&A

ハトムギでよくある質問と回答についてまとめてみました。ハトムギを食べるときの参考にしてください。

ハトムギ(はと麦)の糖質量やカロリーは?

ハトムギ100gあたり360kcal、ハトムギ5g(大さじ1杯ほど)に含まれる糖質量は3.58gです。精白米は100gあたり356kcalなので、ほぼ同じくらいのカロリーです。

ハトムギ(はと麦)は授乳中・妊娠中でも摂取してOK?

ハトムギには子宮収縮作用があるといわれています。そのため、妊娠中の方や生理痛が重い方は大量に摂取しないほうが良いです。昔の日本では、あまり良くない環境でハトムギが保存されていました。そのためハトムギにカビが発生し、そのハトムギを食べた妊婦が子宮収縮を起こして流産が多かったとの説があります。しかしこの説には化学的根拠はありません。

 

ハトムギはノンカフェインで栄養も豊富であるため、ハトムギ茶で摂取する分には、妊娠中の方でも特に問題はないといわれています。もちろん授乳中の方、小さなお子様でも摂取でき、寝る前に飲むのもOKです。

ハトムギ(はと麦)に副作用はある?

ハトムギの副作用は、前述のとおり子宮の収縮作用があるという説があります。ハトムギのアレルギーは特に報告されていません。大麦や小麦に比べてハトムギはアレルギーが起こる可能性が低いといわれていますが、ゼロではありません。特にイネ科の食物にアレルギーがある方は注意しましょう。

ハトムギ(はと麦)の1日の摂取量はどのくらい?

ハトムギの1日における摂取量目安は、15g~30gほどといわれています。ハトムギ茶にしたり、白米に混ぜて炊いたりして、1日3回に分けて摂取するのが手軽でおすすめです。

ハトムギ(はと麦)の賞味期限は?

ハトムギの賞味期限は、開封前だと1年ほどになります。高温多湿の場所を避けて冷暗所で保存しましょう。開封したら、なるべく早めに使い切るのもポイントです。通常ハトムギは白色ですが、腐ると黄色や黒色に変わることがあります。黒っぽいカビが生えてカビっぽい臭いを発していたら、食べるのをやめておきましょう。

ハトムギ(はと麦)にグルテンは含まれている?

ハトムギにグルテンは含まれていません。そのため、グルテンが苦手な方や小麦アレルギーの方も安心して食べることができます。

まとめ

「Lively Muesli!(ライブリーミューズリー!)」では、オーダーメイドグラノーラ&ミューズリーを販売中です。また、ハトムギに関連する製品も取り扱っています。ぜひ、ご家庭でもご賞味ください。

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ハトムギパフに、黒糖やてんさい糖で少し甘みづけした大麦グラノーラ、無糖のオートミールの素材をベースにしたグラノーラです。そこに、ドライクランベリー、干しいちじく、ドライホワイトマルベリーなどのドライフルーツをトッピング。彩り豊かな見た目と、楽しい味わいと食感が楽しめる一品です。

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こだわり素材ブレンド ミューズリーシンプル

ハトムギ ミューズリー

九州の広大な土地ですくすくと育った玄米とはと麦を使ったパフに、無糖の大麦フレークをミックスした、シンプルなミューズリー。ドライフルーツやナッツなどのトッピングがないから、余計な甘さがなく、素材の味を楽しめます。スープやリゾットなど料理の食材としても使えますよ。甘さが苦手、糖分が気になるという方におすすめ。

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