ココナッツファインの栄養成分とは|代用レシピや使い方について

ココナッツは独特のまろやかな甘みが人気の果実です。まるごと調理するのは難しいココナッツですが、食べやすく加工された製品がいくつも存在します。その1つが「ココナッツファイン」。

 

ココナッツファインとは一体どのようなものなのでしょうか?今回は、ココナッツファインの特徴や栄養価について解説します。

ココナッツファインとは?

ココナッツファインとは、ココナッツ果肉の胚乳(はいにゅう)部分を粗めに削り、乾燥させたものをいいます。「fine(ファイン)」には「細い」「細かい」という意味があります。

 

形状は、細かいパウダー状ではなく、パラパラと粗めに削ってあります。そうすることでシャキシャキ、サクサクとした心地良い食感が生まれます。

 

食感だけではなくココナッツ特有の甘い風味も楽しめるため、クッキーやドーナッツ、グラノーラ、ケーキなどに混ぜたりトッピングしたりして使われることが多いです。

 

ちなみにココナッツの果実は、最初は外皮が青く、中にはココナッツウォーターが詰まっています。だんだん果実が成長すると外皮が茶色く硬くなり、中のココナッツウォーターが減って胚乳が厚くなっていきます。厚くなった胚乳から、ココナッツファインやココナッツパウダー、ココナッツミルクなどが採取できます。

ココナッツファインとココナッツロングの違い

ココナッツロングは、ココナッツファインよりも大きく長めにココナッツの胚乳を削ったものです。ピザ用チーズのように、数mmほどの細長い短冊状になっています。

 

ココナッツファインよりもココナッツ果肉の食感を強く感じられ、パンに混ぜたり、ケーキのデコレーションに使われたりします。

ココナッツファインとココナッツパウダーの違い

ココナッツパウダーもココナッツファインと同様に、ココナッツの胚乳部分を削って作られたものになります。

 

違いは粒の大きさです。ココナッツファインは胚乳を粗めに削っているのに比べ、ココナッツパウダーはサラサラとした細かい粉状です。粒子が細かく、そのまま牛乳や水に混ぜてココナッツミルクとして飲むことができます。

ココナッツファインとココナッツフラワーの違い

ココナッツフラワーは、別名ココナッツ粉ともよばれます。ココナッツミルクやオイルを絞ったあとの果肉を粉末状にしたものを指します。見た目は小麦粉のような細かいパウダー状で、グルテンフリーの方が小麦粉の代わりに使うことが多いようです。

ココナッツファインの栄養成分

続いてココナッツファインに含まれる栄養成分をいくつかご紹介します。

ミネラル類

ココナッツが実るココヤシの木は海辺に自生していることが多く、海水のミネラルを吸い取って成長します。そのためココナッツにはミネラル類が豊富に含まれています。

 

ココナッツファイン100gあたりには、下記のようなミネラル類が含まれています。特にカリウムの量が突出して多いです。

 

・カルシウム 18mg
・カリウム 747mg
・マグネシウム 90mg
・鉄 3mg

脂質

ココナッツファイン100gあたりに含まれる脂質は、65.8gと多めです。

 

ココナッツの胚乳には脂質が多く含まれ、30~50%ほどがラウリン酸という中鎖脂肪酸です。中鎖脂肪酸は一般的な油よりも体に早く吸収され、エネルギーになりやすいといわれています。

 

ラウリン酸は、ココナッツファインやココナッツパウダーよりも、ココナッツオイルに多く含まれています。

炭水化物

ココナッツファイン100gあたりに含まれる炭水化物は23.7gです。

炭水化物とは糖質と食物繊維を足したもので、100gあたりのココナッツファインの糖質は9.6g、食物繊維は14.1gなので、足して23.7gとなります。

食物繊維

ココナッツファイン100gあたりに含まれる食物繊維は14.1gです。特に、水溶性食物繊維を多く含みます。

タンパク質

ココナッツファイン100gあたりのタンパク質は、6.1gと少なめです。ココナッツファイン単体だとタンパク質の摂取量は不足しがちなので、他の食品でバランスを取りましょう。

ココナッツファインの糖質やカロリーについて

ココナッツファインはハイカロリーです。ココナッツファイン100gあたり、カロリーはなんと668キロカロリーもあります。

 

小麦粉のカロリーは100gあたり368キロカロリーなので、ココナッツファインのカロリーがどれだけ高いかがわかります。ココナッツファインは小麦粉の代用品として良く用いられますが、一度に食べ過ぎないように注意しましょう。

 

反対にココナッツファインの糖質は少なめで、100gあたり9.6gです。

ココナッツファインの保存方法

ココナッツファインを開封したあとは、高温多湿の場所を避けた冷暗所で密閉保存しましょう。

 

開封前は常温保存でもOKですが、一度開封すると次第に品質が低下していきます。開封後に長期保存する場合は、冷凍保存もしくは冷蔵保存するのがおすすめです。

ココナッツファインの賞味期限はどのくらい?

ココナッツファインの賞味期限は、製品にもよりますが未開封でおよそ9ヶ月です。ただし一度開封したら、賞味期限に関わらずなるべく早く食べきりましょう。

ココナッツファインの使い方・食べ方・レシピ

ココナッツファインは、さまざまなスイーツや料理に食感と甘みをプラスして、おいしさをアップさせてくれます。ここでは、ココナッツファインを使用したおすすめのレシピを3つご紹介します。

マフィン

マフィン生地にココナッツファインを入れると、ココナッツの香りと食感が際立つマフィンができます。よりココナッツ感を高めたい方は、牛乳をココナッツミルクに置き換えてもOK。お好みでバナナを一緒に入れてみてもおいしいですよ。マフィン生地を混ぜるときは、練るのではなく生地を切るように混ぜると、ふんわりとしたマフィンが焼きあがります。

グリーンカレー

通常、グリーンカレーはグリーンカレーペーストとココナッツミルクを混ぜて作ります。そこにココナッツファインも加えることで、よりココナッツの香りが引き立つグリーンカレーになります。

クッキー

クッキー生地を混ぜるときにココナッツファインを投入すると、サクサクとした食感が楽しいココナッツクッキーができます。ボウルで小麦粉や卵、砂糖などを混ぜてココナッツファインも入れたら、ゴムベラでザクザクと刻むように混ぜます。こうすることでココナッツファインを食べやすい大きさに刻めます。またしっかりクッキーを焼くことで、よりサクサクとした食感を味わえます。

ココナッツファインの関連製品について

腸活ブレンド ミューズリーリッチフルーツ

腸活ブレンド ミューズリー ココナッツファイン

メイン素材である九州産の大麦フレークは、黒糖やてんさい糖を使わずに、素材本来の甘みや風味を生かしています。さらに、スーパー大麦で知られるバーリーマックスを加えているため、食物繊維はたっぷり。そこに、ココナッツファイン、バナナやサルタナレーズンといったドライフルーツを添えて色鮮やかにしました。食物繊維をたくさん摂取したい方にはピッタリの一品です。

腸活ブレンド ミューズリーリッチフルーツ

朝活ブレンド グラノーラリッチフルーツ

朝活ブレンド グラノーラ ココナッツファイン

メイン素材にはオーツ麦のグラノーラを、サブ素材には九州産の無農薬玄米パフと玄米フレークを使用しています。そこに、ココナッツファイン、グラニードライアップル、サルタナレーズンの3種類のトッピングを加え、彩りと酸味と甘みを添えました。さっと食べられて満腹感を得られます。忙しい朝に健康的な食事を摂りたい方におすすめの1品です。

朝活ブレンド グラノーラリッチフルーツ

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